興奮の

昨日は起きたら夕方だったので、結局明け方になってから4時間ほど寝て、洗濯してちょっと部屋を片付けてから、昼過ぎに渋谷へ。トミタンライブ前にキリカラに繰出す。まぁキリカラとは言いつつも、本日はやはりライブ前ですので、冨田ワークスなども織り交ぜて。こうやって聞くと、やはり木管の展開とか、弦の入れ具合とか随所にトミタン節炸裂してるよねーとニヤニヤしつつ、カラオケの再現力にも改めて驚きつつ。わしは音痴なので、ハモリできなくてすんません。昔、学校の合唱でもアルトパートなのにいつの間にか主旋律歌ってたりしてました・・・。私はキリカラでも冨田ワークスでもなく、マイブームのノーナを(振りつきで)織り交ぜつつ、きっちり2時間。さぁ!いざAXへ。

会場前はさまざまな客層が入り混じる不思議な様相。天気は悪くないものの、風がつよいためかなり寒い。いつもの面々とはじめましての人たちにもご挨拶。開場が遅れて、強風吹き荒ぶ中手を取り合い待つこと30分?それっと、中に入ってやっと人心地。ステージ上に所狭しと置かれた楽器やら椅子の数から今日の大編成っぷりを改めて実感。カメラも入ってるって事はこれもDVD化される?
幸運な同志の計らいでステージ(向かって)左手の袖が見える位置に陣取る。開演時間から20分ほど遅れて、「いよいよ」のアナウンス。袖からバンドメンバーが続々と登場し最後に冨田さん。スラックスに白いシャツ、ネクタイ。ニット(?)のベストを着て、ジャケット。モスグリーンのグラデーション(に見えたけど、ライトの所為?)にまとめられた装いも"らしさ"が出ているように感じる。初聞きのインスト曲から始まったステージは、見所満載過ぎて初っ端から目のやり場に困る。「じゃぁ早速ボーカリストを呼びましょう」という冨田さんのMCで登場するサーモンピンクのドレスの畠山さん。丁寧に、気持ちよさそうににこやかに歌う姿にうっとり。そしてリズム隊の超絶っぷり、あふれる音の豪華さは私の耳と頭の処理能力を超えている。ひー!と思っているうちに次々とゲストボーカルが呼び込まれ、1・2曲づつ歌ってさっさと下がってしまう。畠山さんの次にケミが出てきて1曲歌ってさらっと帰った時の冨田さんMC「今日はこんな感じでね、進んでいくライブなんですけども。なんだか、(客席が)ざわついてますけど大丈夫ですか?最後まで楽しんで行ってくださいね。」といっていたのが面白かった。まぁ、そりゃざわつきもするわな・・・。ケミの人たちは唄がCDと同じだ!とかおお!目線の交わし方がTVで見たときと同じだ!とか変なところに感動。次は武田カオリさん。今回はコーラス隊が入っていなかったので、ボーカル一人のときは微妙に物足りない感が。バンドが豪勢なだけに残念。弦8人(V:4人、B:2人、C:2人)にブラス4人(木管:2人、金管:2人)にKey,G,B,D,Percに冨田さん。スタンドマイクがステージ上に並び、幸宏さんと大貫さんが登場。ほ、本物だ・・・。生プラシーボ・セシボンは高樹じゃなくても超カンゲキ!この2人が並んで歌っているところを、目の前で見るなんて、1年前には思いもよらなかった。
ステージからはける幸宏さん&大貫さん。袖には、ヤス?と思われる人影!あーもしかして?!次?!と思いきや、さらーっと冨田さんとバンドメンバーがはけていく。あら?っと思っていると秀島さんの「・・・15分間の休憩です。」というアナウンス。ふふふ、なんか言ってくれればいいのに冨田さんたら。と思いつつ、スタンディングで15分休憩・・・はあんまし休憩になんないかも。あー、でもどうしよう、袖に!見えた様な気がする!王子が!とかワーキャー言いつつ、気を落ち着けるために飴舐めてみたりして。ステージ上では冨田さんのキーボードにマグライト片手に群がるスタッフ。おや?ここでまた秀島嬢のアナウンス「冨田先生、大ハッスルです。なんとキーボードが折れてしまいました。ただいま懸命の復旧作業を行っておりますので、もうしばらくお待ち下さい」とのこと。えー?ど、どこがどうやったら折れるんだ?!先生!大丈夫ですか?
結局、20分強の休憩で、なんとか復旧した模様。後半は山本拓夫さんをフィーチャーしたインストからスタート。Saxはもちろん、全てのソロがカッコいい。そして、各パートのソロを冨田さんが嬉しそうに楽しそうに見ているのが印象に残る。ソウルヘッドの2人が登場して、「Clap your hands everybody!」と客席をあおる。どうなのか、客席はみんなこの状況の変化に対応できるんかなー?とちょっと心配になりつつも、間奏と2回目の「♪未知の海をー 往く大航海の女王ー」の後のブラスの刻みに身震い。うおー、豪華だー!そして著しい盛り上げ感を残して、次にママラグ田中氏。あー、さっき王子!と思ったのはこちらの王子でしたか。(勘違い)ギターを持って登場し、アタタカイ雨。私の位置ではバックの音とのバランスが良くなかったのか、ライブで田中氏が緊張してたのか?、私の期待が大き過ぎたのか?CDで聞いたときのあの柔らかい声のメロメロ感は無かった。イントロのスライドが無いのも大きかったなー。もうちょっと小さい箱で聞きたいかなー、でもそうするとブラスと弦が入らないとか思ったり。つか、袖でアコギもった人が、見覚えのある揺れ方でノリノリのご様子!!!!と見た瞬間に気が散りまくりで・・・。(スミマセン。)しかし、なぜこの曲でノリノリですか、王子・・・。まるで自分が歌っているようですね・・・。(あー、でもそれも聞いてみたい!)て、いうことは次は、次は、いよいよ。「僕が昔から知ってるミュージシャン達を呼びましょう」キャー!ヤスは白い襟と袖が付いたグレーのカットソー、裾から水色のインナーが覗き、ボトムはベージュ地にこげ茶の細かいウィンドペーンチェックのパンツ。靴は見えなかった。兄ちゃんは、ストライプのシャツに黒(紺?)の綿ジャケ、ボトムはジーンズに白っぽいスニーカー。髪きったのね・・・。あー、円蔵にしか見えない!(ヨイショッと!)でもカッコいいー!!!(違?)出てきて冨田さんと握手。客席から「似てるー」の声。「似てますか?」と反応した兄の視線の先には冨田さんが。やっぱりそっちか(笑)。「ここでなんか言うんですか?(兄)」「どっちでも(冨田さん)」「イヤー不思議な感じですねー(兄)」「へへへ(ヤス)」「不思議だねー。ま、不思議不思議言っててもしょうがないから、1曲やりましょうか(冨)」「はい(2人)」この返事の具合に、いつものレコーディングの時の会話を垣間見た気になってしまう。そして『香りと影』。あのイントロのピッコロが生で!そしてヤスの「♪ちょぅ〜ど 今まで」は伸びやかで。兄は着席で、マイクを凝視しながらコーラス。「♪まーぶたのうらー」兄はソロライブを経て発声変わりましたか?と思いきや?あれ、でもやっぱり声出てる?と、この振り幅が、兄・・・。アウトロで気持ちよさそうにディビるヤス。おおおお、至福。
そして他のアーティストには無かったMCタイム。「楽屋のモニターで見てたら、冨田さん先生みたいでしたよ(兄)」「僕もそう思うよ。先生ってこんな格好してんじゃん(冨)」おお、冨田さんも心持ちリラックスした表情。「メンバー紹介は出席をとりますってかんじで(兄)」(笑)「(唐突に)えー、ここは冨田さんギター持ちかえという所で、冨田ファミリー重鎮の我々に間を持たしてくれということで(ヤス)」わー、冒険ですね!冨田さん!「こんなに豪華なのはNHKの公開録画ぐらいですよ(兄)」「楽屋でもすげーすげーって言いながら見てました(ヤス)」「ここだけは2人のビッグショーって感じで。南こうせつ氷川きよしで。異色のとり合わせ。(兄)」や、あんた達コンビでしょ!全然異色じゃないでしょ!「いや、冨田ラボですから!(ヤス)」「スミマセン(兄)」「出会いはかれこれ9年前ぐらいで。来年に僕が24,5の奴に出会う感じですよね(ヤス)」「(苦笑)う・・・、わかりづらいね(冨)」「僕が冨田さんに出会ったときの冨田さんが、今の僕の1こ上ぐらいですよってこと。(ヤス)」まだ、分かりづらいよ!王子!「え?なにじゃぁ俺、冨田さんと会ったときの年こえてんの?(兄)」「こえてんじゃん?いくつだっけ?(冨)」「今年37になります(兄)」「(頷きながら)あー(冨)」「もうそろそろ生意気盛りをプロデュースしたらいいんじゃない?小生意気な奴を(ヤス)」それは、自分(達)が小生意気だったということなんでしょうかね?(笑)しかし、このテンポ、迷走ぶり、キリンジファン以外は着いてきていますか、大丈夫か?!といい加減心配になったところで。
「じゃぁ、そんな僕らが出会った頃の」キャー!!!!(早い)「ライブでやるの初めての曲を」ギャー!!!!(まだ曲名も言ってません)「アレをやりましょう!」!!!! そしてあのイントロのドラムが!ンギャーーーー(絶叫)!!!!!!!チブコウキターーーーーーーー!!!!!!!!!どうしよう?!明日死んじゃうかも!し、心臓痛い・・・。「♪体だけさ〜」余裕綽綽だ。ヤスは。そして「あー乳房の勾配」で、兄ちゃんの声が被った瞬間のあの幸福感は忘れまいよ。2番の出だし、兄の歌いだしは思わず手を握り締めちゃうんだけど、スムースなもんで。ま、ライブで声張ってる分、CDに比べたらヤラシサ2割引?と思ってたら、「物語の始終を〜」の節回しでやられた。アウトロでディビりまくるヤスにつられたか、兄もスキャットで応戦。もちろん、バンドも冨田さんのギターも素晴らしかった。けども、ダメだー、この2人は好きすぎて!あっという間の2曲が終わり、キリンジは手を振って退場。
完全に腑抜けてしまった私は一瞬「もう、コレで脳みそパンパンだー」と彼岸に往っちゃったと思ったけども、続くsaigenjiのステージで完全に引き戻された。スゴイ!このバンドのパワーに全然負けてないよ!客観的にみたら、今日1番盛り上がってた局面だったんじゃないだろうか。兄がステージに置きっ放しにした水ボトルにつまづいてたりするのを見ては「すみません・・・。」と思わず申し訳ない気分。本編の最後は領平くん。・・・今日はドーランが濃いよ・・・。服装と相俟ってホスト風もしくは新庄に見える…。歌い出しは硬かったけど、最後は伸び伸びしてたなー。CDのどこで歌ってるかわかんない感じより、ライブのほうが好み。そしてまた、さささっとはけていくメンバー。どうして、一言もないの(笑)!冨田さんのベスト、背中(左肩だったかな?)に何か模様?柄?が入っていたのがお洒落さんだなーと。
アンコールは、「今日はもう一人ゲストがいます。」袖に永積君が見える!「分かっている人もいるみたいだけど(笑)。・・・ハナレグミ!」やっぱりキターーーーーー!そうこなくっちゃ!大歓声に迎えられた永積君は、ユラユラと踊りながら(前にクラブで見たときと同じ!)『眠りの森』を。この曲も、コーラスが無かったのに、ちっとも物足りない感が無かったのはすごい。なんなんだろう、この人の声は。一人で歌ってるのに、いくつもの音が同時に聞こえるような。そして、最後の曲。ストリングスのメロディに包み込まれるように滑るような歌い出し。「♪夜明け前 飛び立てばー」ふふふ、Night Flyやなーとか思ったり。この曲は後ろで聞きたかった。位置がステージに近すぎたため、バンドの生音がでかすぎるという、贅沢な問題が。冨田さんボーカルの曲、2曲とも歌ってくれるかなーと思ったけど、今回は『Prayer On The Air』だけだった。最後にもう一度、バンドの出席をとってメンバー紹介。続いて、ゲストボーカルが50音順にステージに呼ばれる。キリンジとケミが並んでいる・・・。なんというスペクタクルだ。ゲストは左から出てきて→ステージの真ん中にいる冨田さんと握手をして、→ステージの右側に並んでいくのだが、ステージ右側に人が集まりすぎてどうにも収まりきれない状況に・・・。ここで「何でみんなこっち側くるんだ。向こうに分かれればいいのに」とヤスに(身振りつきで)話しかける兄。私語は止めなさいー。Percのまたろうさんと握手とかしてるし。大丈夫なのか、この伸び伸びっぷりは。最後に領平君だけが冨田さんの左側に。おおお、なんか微妙にかわいそうだわ。
最後に冨田さんから「今日は本当にありがとうございました」客席から冨田さーん!の声に混じって先生ー!と声が掛かると苦笑しながら「"先生"ではないですけどね」って返す。でも、やっぱり、今日は"先生"だったかも(笑)。あー、次は何時見られるのか、次があるのかも分からないけど、今日はもんのすっごくいいモン見た!!もう、脳みそパンク!Overdose

セットリスト(冨田さんBlogからコピペ)
【第1部】
1. Waltz(新曲)
2. 罌粟 / 畠山美由紀
3. 耐え難くも甘い季節 / 畠山美由紀
4. ずっと読みかけの夏 / CHEMISTRY
5. しあわせのBlue / 武田カオリ(Tica)
6. 道 / 武田カオリ(Tica)
7. Shiplaunching
8. プラシーボ・セシボン / 高橋幸宏大貫妙子

【第2部】
1. Blue II(新曲)
2. Like A Queen / SOULHEAD
3. アタタカイ雨 / 田中拡邦(MAMALAID RAG)
4. 香りと影 / キリンジ
5. 乳房の勾配 / キリンジ
6. Shipyard(edition1) / Saigenji
7. 太陽の顔 / Saigenji
8. 恋は傘の中で愛に / Ryohei

encore-1. 眠りの森 / ハナレグミ
encore-2. Prayer On The Air