女もつらいけど、男もつらいのよ

草食系男子の恋愛学』読了。なんというか、感想をまとめづらい本。女性の生理・社会的イメージについて、「最低限このぐらいは知ってて欲しい(しかし、実際には知らない男性がなんと多いことか!)」というツボがまとめられており、そういうことを全く考えたことがない男の人にはとりあえず読んでおいて欲しい本だな、と思った。が、しかし、この装丁、女子しか手に取んないんじゃないの?
(一概にみんなそうとは言えませんよと、くどい位に前置きされた後、)書かれている「女性はこういう風に考える・感じる」という内容は、女の私が読んで「あー、そうそう。分かってるじゃん」と思う内容が多い。男の人なのに良くまぁここまで書けたな、というぐらいに。ここに書かれているアクションを取る男性に対して、どういう風なリアクションが返ってくるかは個体差あると思うけど、こういう真摯な姿勢は報われると思うなぁ。「つきあう相手」っていうのは、生物的・社会的に優れたスペックや得られるメリットで選択するもんじゃなくて、新たに関係を編み出す為に必要な姿勢が取れる人間かどうか?ってのを見てるんだよ、っという語りかけは、その通り、と思う反面、「やはりスペック」と考える女子も多いのでは?好きになった相手がそういう女子だった場合には、ここに書かれていることを実践しても、その人は振り向かないかも、とちょっとマッチングの心配をしてしまった。
しかし、コレを読んで「えー、ここまでやんなきゃダメなの?!」とか「無理・・・」とか思わずに、実践できる男子なら、もう彼女や嫁が居そうだが。
旦那を基準にしながら、「あー、これは出来てた」「これは出来てない」と思いつつ読んだ。劣等感や社会的評価への向き合い方ってのは、人間性でるよね、確かに・・・。あと、自分は旦那に対して理不尽な要求をしてる点が思い浮かび、ちょっと反省した。