mm212007-09-17

今日、晴れたね!素晴らしい!

10時過ぎに蒸し暑くて目が覚めたら、隣で目を覚ましかけていた友達の子供(1歳児)と目が合った。「え?俺いま何処にいんの?!」とビックリして泣き出しそうになる彼を抱き寄せて、「今見たのは幻よー」と授乳する友達(笑)。そうそう、幻です。
昼から友達の手料理にワインを空けて、極楽モード。
指定席だから、そんなに早く行く必要はないんだけど、どうにも気が逸って17時前には会場に到着。見交わすお馴染みの顔・顔・顔。みんな期待に溢れた目、挨拶は「晴れてよかったね!」
最終リハの音がバンバン聞こえる。ネタバレじゃーんと思うけど、アイドリングを本番に持ち込まないためだ、背に腹は換えられないと思うことにする。や、私は京都行ってるからネタバレもなにもないんだけど。
別に開場前の列に並ぶ必要もないのに、待ちきれない・・・。席に着いてから、キリ友と京都の話や、昨日の三宿GOLDRUSHの話を。明らかに睡眠不足でテンションがおかしいのが自分でも分かる。
蒸し暑い夕暮れ時・屋外で聞くP.D.M.は、フルートの音色が風を呼んでいるようだ。
Bブロック中央兄寄りの私の席からは、ステージが良く見渡せた。小松くんの表情はちょうどクラッシュシンバルで隠れ、沖山さんは完全にヤスの影で見えなかったけれども。
さっき駅を出た瞬間にちょうど聞こえたYOU AND ME。今日はヤスの出だしにもこころなしか余裕を感じる。トラブルで入場が遅くなって心配していた友人も合流してホッと安心。暗くなっていくオフィス街に広がっていく音・声。同じそらへ出ようよと誘われるまま、別世界へ。
ヤスは京都での湿気による髪ボワーから脱却、なんかすっきりスタイリングされてる。茶色に黄色のヨコシマなポロシャツにルーズなラインのワークパンツ?ジーパン?、黄色のデッキシューズ。兄は水色と白のストライプのボタンダウンシャツに紺?黒?のすっきりしたパンツ、白いスニーカー。今ぐらいのシュッとした体型が個人的にはベスト。
京都では最初の何曲か、なんとなく様子見感があったけど、今日はそれも感じない。直前のリハのおかげ?3日目だから?野外の所為?東京だから?会場の広さがちょうどいいからかなぁ。京都では音割れが気になったけど、今日はそれもない。リズム隊の音が出すぎていて、ギターとキーボードが聞こえにくい時があるのが残念。兄のコーラスは・・・どっちが原因なんだか不明(笑)。野音は座る位置によって、リズムのずれが気になったりするけど、Bブロックの中央あたりはそれも無いように思う。このあいだ立ち見でクラムボン見たときはショックなほどドラムの音がしっくり来なかったっけ・・・。
『Drive Me Crazy』の加速も順調!こっちのギアもHighにシフト。小松くんのドラム、伊藤さんのKeyに2007年のヤスの歌。ライブ仕様だー!たった3日のツアーでも、こうやってネタを周到に仕込んでくるこの人たち。『汗染み』でサウダージが2回来たって(笑)、今日は気にしないぜ。『あの世』イントロのヤスのギター掻き鳴らしは、どこのかっこいいお兄ちゃんですか、と。険しい表情似合うわー。*1♪ひーぐれーるーまちかーどー(へィ)のあと、♪あーの世でばぁーつぅをとハーモニーが津波で押し寄せる。
きっと汗だくなんだろう、タオルで顔やら腕やら拭きまくって「どうもありがとうございます。(ヤス)」「晴れましたね。ここのところ天気予報は気にして見てたんですけど。何年か前に台風直撃っていうのもありましたし。(兄)」「あったねー。ゼップ。(ヤス)」「あれに来たかどうかが踏み絵になってるって話を聞きましたよ(兄)」「踏み絵?(ヤス)」「あの台風の中を来たかどうかで、キリンジがどれだけ好きかどうかっていうね。(兄)」「そうなの?(ヤス)」「や、僕の周りの友達の間で・・・。(兄)」うーん、そんなの初耳。でもまぁ、今日の天候を心配する人の脳裏をあの台風の一夜がよぎったことは間違いないだろう。「あの日ほどタオルが売れた日はなかったという。(ヤス)」「早々に売り切れてましたからね(兄)」「今日もタオルとか、Tシャツとか売ってますから。この後雨も降るかもしれないし・・・。(ヤス)」「や、降らないでしょう(キッパリ)(兄)」
「ここはあの辺でビールとか買えんでしょ?そっちに行って飲みたいぐらいですね。音楽聴いて。(ヤス)」って、あんたがこっちに来たら誰が歌うんだ・・・。兄か。しきりに雨が降ってもいい感じに聞ける曲を選んだと主張するヤス。次は雨傘曲と紹介して『雨は毛布』。兄の鼻濁音があんまり聞こえなかったのが残念。アウトロのドラムをそっと置きに行く感じで叩くところが萌えポイントです。京都で小松くんの『クレイジーサマー』に開眼し、こりゃー野外で聞いたらまた化けるぞと期待を膨らませていたのに、ちっとも裏切らない。この間のNONA@逗子海岸みたいに、砂浜で聞いたらまたさぞや、と思う。『ブラインドタッチ』で、「今日のベスト3曲入り!」と心のアンケートに書き込む。つか、ヤスは歌上手いね…(今更)。京都ではちょっとリズム隊の音割れが気になったけど、今日は大丈夫。『Golden harvest』は屋内のが好みだったけど、伊藤さんのキーボードから星が・・・。キラキラだ!『グッデイ』で「どうしよう、3曲決められないぞ、こりゃー」と思う。兄が微かに上半身でリズムを取っている。♪ブルーズマーンの後の盛り上がりに思わず手拍子。
『Ladybird』『ブルーバード』『ジョナサン』*2。ヤスの曲はやっぱりライブで、真価を発揮するのか?それとも進化してるのか?モワーンとした音色に包まれるLadybird、天井のない空に飛び立っていくブルーバード。ジョナサンはシングルよりライブのほうが何倍もカッコいい。兄のコーラスもやわらかくて、合いの手は良く聞こえる。小松くんもコーラス参加?そしてこの曲のヤスの言葉選びに改めて、感じ入る。「未来と過去の囚人」「欲しくもないご褒美」「鎖みたいな満足」。そして、窒息するならキッスだ!!!『ロープウェイ』のイントロで、ざわめく会場に、「どんだけ、京都行ってんねん!」と思わず偽関西弁で突っ込みたくなる(笑)。バックのスクリーンに映された、歩く線人形がどんどん増えていくのが可笑しい。兄パートはギター忙しそうながらも、真城さん・中森さんに支えられ、なんとなく安心感。
唐変木』は伊藤さんにもっとヒューヒュー言いたい。ソロパートでヤスが名前を紹介するのはちょっと照れくさいけどね。予想以上の音圧の『冠水橋』。ちょっと心臓に来た。「橋の上からオートバイが羽根を広げて飛び立つ」雨上がり(もしくは増水後)の風景が浮かぶ。中盤、ドラム、コーラス、ライティング全てが過剰にドラマティックで胸が苦しい。うう、もうだめだ!ってなったところで♪夢は果てなく ってテンションが緩まって、後はひたすら丁寧に最後まで。間違いなく今までで一番この曲のパワーを感じた。
『ロマ街』イントロの小松くん!クラッシュを1拍づつミュートしながら全身で打つべし!打つべし!ヘッドバンキングに飛び散る汗がライトに反射して、そこに絡む兄のカッティング、ヤスの頭蓋骨(笑)。あー、今日初めてステージが遠いと思った。アップで見たい〜〜!!!とイントロで最大限に悶えたところで、ヤスの歌いだし音程がアヤシイ・・・。これでDVD収録しないなんつったら、あたし認めない!!!(ナイヤイヤーイ)でも、すぐ修正。♪キスしてくれたろ(キャー)もすっかりお約束でしょうか。この曲ホント見所満載で困る・・・。兄のカッティング・・・ちょっと首をかしげてリズムとって。♪save the last dance for meのところの小松くんのフィルの後、伊藤さんのキーボードが切ない。そして『誕生日』。あざとくても嘘でも何でもいい。本当はこれっぽっちもこんなこと考えてなくたって、こんな幸せな歌書いてくれるんならそれだけで充分だ!美しい嘘!そしてヤスの歌の上手さよ。今日は最高!本当に本当にそのとおり。ライブの楽しさを実感させる。私の中ではイカロスと双璧。ちょっと小西さんっぽさを感じたりもして。そこがまた好きだ。どんどん階段を駆け上がって、今日の日が終わるでちょっと切なくして、またふわっとチアして。やっぱり兄が好き!だなぁ。『サイレン』の歌いだし♪光化学でもう鳥肌。少ない言葉で真空パックされた多大な空間。誕生日の後にこれをもってくるなんて。ある意味両極じゃないだろうか。ウーワーウーウーウーって歌ってるだけなのに、涙腺が決壊した。なんなんだろうか、このハモ。屋根が無いのに、音に包まれる。ああ、でも、もうライブが終わる!

*1:そういえば、今回はゾンビ出なかったね。

*2:キリ友による、"鳥シリーズ"という秀逸なネーミング