一夜限りの

このポスターが今や・・・

ステラボールは、客席の奥行きはそんなに無いものの、横幅が広いのかな?コレで1階1800人入るの?と思った。そしてどうしたって気になる2階の関係者席。開演時間ギリギリに黒いダウン(今週のブロスで着てるやつ)に水色のニットキャップのヤスが入場(?)、まもなく客電がおちて、黒い緞帳が下りたままのステージに上がってきたのは、LOENとかにでてきそうなカッコよい外人さん。???と思っていると、「Good evening, Ladies and Gentlemen!」とはじまり、「My name is Takaki Horigome.」て。爆笑後、とりあえずブーイング入れてみた。ウソウソという身振りのあと、「カナダから来ました。僕はパフォーミングアーティストです。僕は25,6歳の時から自分の心と愛をパフォーミングしています。高樹はそういった愛をパフォームするアーティストの一人です。僕が最初にカレの音楽を聞いた時、彼はイノベーターで、強大なパワーをキリンジの音楽に与えていると思いました。クラッシックのコンサートに行けば、精神が動かされて(move)ハイヤーチャクラが開き、hip hopやクラブミュージックのライブでは体が動き、ブルーズでは(ココ失念)、今夜、高樹の音楽はみなさんの"心(ココだけ日本語)"が動かされるでしょう。(知ってるヨ!!!)今日は8人の高樹のハートに最も近いプレイヤーが集まったスペシャルなコンサートです。みんなで今日の(心を動かされる)準備に、深呼吸しましょう。」で、みんなで「スー、ハー」ってして、外人さんが「Home Ground!」最後に紹介して、退場。
幕が下りたまま、流れ出したのはあの不穏なイントロ!ギャー!いきなり!幕が開けば、赤いドレープの前に並ぶ普段着(笑)の面々*1。中央に一段高くなった台の上に兄。

  • メスとコスメ……不安定なボーカルにドキドキ。出だしとか「そうーさ、綺麗だぜー」でひっくり返ったりしてたけど、生でコレを聞ける喜びのほうが上。つか、頭にコレを持ってくるか!兄ちゃん!

歌い終わって「どうも、こんばんは!」「(外人さんのMCは)なんか、褒めてるなってのは大体分かりました」本日のお召し物は、カーキ色のパンツ(PV,タワレコインストアと同じ)に赤のクルーネックセーター(インストアの時とは違うプレーンなやつ)に、靴は白のキャンバス地スニーカー(だと思う)。「じゃ、やりますか」が、頼もしい。

  • 悪玉……これも「無名で二流の」(逆だよ)になってたり、ハラハラしたけど、ブレス後の発声とか声量上がったなーと思ったり。前にヤスが「体がでかいから単純に良く鳴るっていうか」って言ってたのが得心。「マイマイマイ」「マイクよこせ早く」って、あなたもうマイクの前よ(笑)!と思ってふと見たら、真城さんが笑ってた。姉さん、今日はたのんます!
  • 雨を見くびるな……イントロで歓声。最初の何小節かは捨てなのかね?「舌を噛むなんて非道いな」は兄ちゃんが歌うとエロくていいですね。と思ったら、「瞬きが〜」がぶっ飛んで♪ダバンドゥビリーに(笑)。思わず隣で見ていた連れの腕を握り締めてしまった(スマソ)。最後の♪らら〜んららら〜らら〜とか、スキャット多めなのに喜ぶ。

ココでガットギターに持ち替え。たら音が出ない?アレ?アレ?とかローディーさん出てきてアタフタするも、「まあね、こういうこともあります」と落ち着いた様子。「次も…キリンジの曲です(笑)。"Home Ground!"なんて始まってキリンジの曲ばっかやってる」と話で繋いでる間に音復旧。「なにしろ、初日で最後ですからね。はりきって赤いセーターなんて着ちゃって」

  • 僕の心のありったけ……えっ、これももうやっちゃうの?っていうか、もしかして自分のアルバムの曲はエンジンかかってから、とか思ってるんじゃ?怪しい隣人で聞いたのと同じボッサアレンジ。今回はイントロ素直な感じで。♪財布の〜は今回は普通でした(笑)。
  • 一度きりの上映・・・・・キリンジの曲の時より上手く聞こえるのは、ヤス歌と比較しないから?出だしはちょっとソフト目に歌っていたのが、後半からだんだん声張ってきた感じに。マイクのエフェクトも良い感じ。

チューニングしながら、「いつもはチューニングってペダルとかで音でないようにしてやるんですけど、それやるとホントにシーンとするので、今日は音出したままやります。」(客席に向かって)「眠くないですか?」とかも言ってた。
(ピアノ用の?)椅子に腰掛ける兄。腰痛いんかなー。ギター弾きやすいからってだけならいいんだけど(心配)。今回のメンバーは「今年の春ぐらいは、曲ばっかり作ってたんですけど、飽きて、千ヶ崎君にセッションでもやらない?って声をかけて、真城さんがM☆A☆S☆Hってグループやってるからって入ってもらって、じゃぁ伊藤君にも声かけようってことになって。で、ドラムが椎野さんに決まってって感じで。でも、皆さん忙しいですし。基本的にお金の発生しないセッションなので、やっぱり仕事を優先するわけですよ。なんだかんだいって3ヶ月に1回ぐらいで、2回しかセッションしてないんですけどね。(笑)」(うんうんとうなずく田村さん)「ここからは、メンバーをフューチャー・・・フィーチャー。つい、フューチャーって言いそうになりますよね。フィーチャー、フュチャー・・・バックトゥーザフューチャー。いや、確認しただけですよ。」「なめたけ…(がなんとかとか言ってたけどよく聞こえなかった)」(爆笑)「そんな感じでカバーを何曲かやらしてください。」(椅子から降りて譜面台を直す。座り直すと、やっぱり見えないらしく、又直す。を何回か繰り返し)「ちょっと待って下さい・・・。OKです。じゃぁ最初はキリンジでもカバーした曲をやります」

  • Fat Bottomed Girl・・・・・ギター1コード♪ジャァーンとやって「I was just'a skinny lad」♪ジャーン「Never knew no good from bad」とブルース風の歌い出しに客席から「ヒューゥ!」と上がる声。いやーん、今日一番上手いんじゃないの?と思ったら、「She was such a naughty nanny」でちょい噛み(笑)。でも、やっぱり洋物の時の方が声も出てるし、上手いんじゃね?と思ったよ。1番は兄ちゃんが歌って、2番からはM☆A☆S☆H。コーラスも超気持ちいい!!!
  • News From Up The Street(Dan Hicks & His Hot Licks)*2
  • Hissing of Summer Lawns"夏草の誘い"(Joni Mitchell)……この2曲、真城さんの歌、M☆A☆S☆Hのコーラスが耳に流し込まれた瞬間に膝の力が抜けるというか、耳から溶けました…。スゲー!!!!!!111麻薬的!

曲後、「続きましては」と颯爽と(笑)MCを入れたものの、「あ、僕いま嫌な感じでした?」と苦笑する兄。「やー、緊張すると、逆にスレたトークになってしまいがちですよね、人は。」そうなの?それって一般的にそうなの?と個人的にはここのMCがドツボ。

  • Angel(The Fifth Avenue Band)……これもM☆A☆S☆Hの歌で。ビートが上がってきて、兄ギターが光りだしたよー。この曲の椎野さんのドラムがむっちゃカッコよかったー。踊り狂った。
  • Malibu(FULLMOON)……ギターの絡み具合は青山さんの方が上だったかな?いやー、歌が無いと兄のギターが堪能できます。
  • パレードはなぜ急ぐ……田村さんがスチールパンの前に立ったので、『まぶしがりや』か?と思いきや、違う!リズムボックスキターーーーー!パレードだー。フルートのパートがSパンに!やっぱりこの曲カッコいいねぇ。生ドラムだとまた雰囲気が違うし、コーラスも分厚いし。兄ちゃんの喉も暖まって参りました?!
  • Soft focus……そのままの流れで、♪ダダダダダッと。アルバムの鳥肌ポイントが目の前で再現されて、もう、大鳥肌(?)。兄ちゃんがファルセットで歌いだして、もう、さらさらの血液がとめどなく湧いてくるよ!泣きそうです。つか、泣きました。ビューリフォです。生まれかわれそうです。

兄ちゃん立って、メンバー紹介。ステージ向かって右、田村さんから最後は真城さん。真城さんの名前を行った後にもにょもにょっと何か言ってたのに真城さんが「?」って顔をしたら、「や、"敬称略"って。すみません、先輩方を呼び捨てにしまして。(笑)」「『冬来たりなば』のPVでも似たような格好してるんですけど。今日はTシャツも売ってまして。それもこんなような格好して、ここに(胸を指差す)僕の顔が…。すみません、顔入れちゃって。僕、多分着れない…。自分の顔が入ったのなんて余りにも自分が好きな人みたいで…。」「PVではタートルネックなんですよ。今日はクルーネックなんですけど、タートルって最近は言っちゃいけない…っていうか、ハイネックっつうんでしょ?「赤のタートル無いんですか?」って言ったら『ハイネックですね』って言われて。」「"とっくり"なんて言った日にゃー、『はぁぃぃぃ↑?』って言われますよ」「タートルとハイネックって違うの?めくれるのが、タートル?」「ここまで(顎の下を指す)のがハイネック、で?ここまで(鼻の辺りを指す)のがタートルネック?」(と田村さんのジェスチャーを口述)「ああ、あの男性用の整形外科みたいな(爆笑)。アレでアー写とればよかった(笑)。赤いタートルっていうのがまたね、『どうしたの?』『そうなの?君も?』みたいなね。」「あれはトリュフォーの『大人は判ってくれない』の映画の日本で公開するときのポスターのイラストで、トリュフォーが見て凄い気に入ったっていう。それが今や男性誌のの後ろの方でね。タートルを深々と…。亀だけに(苦笑)。」「って、すみません、こんな話して。」「いや、でも"とっくり"っていいですよね。かたち的にもね。」って兄さん、着地しきれてません!!!!
で、こんな話の後にクレゾール(笑)。

  • クレゾールの魔法……この曲、アルバムでも一番上手く歌えた思うと本人が言ってたけども、音域が丁度いいのかもしれないなー。最後のスキャット、コーラスとの掛け合いで兄ちゃんは変な声(松鶴家千とせ風)にしたり、裏声にしたりというサービスが!キリンジの時には考えられない?!
  • 涙のマネーロンダリング……レスポール3本がズラッと並ぶ。♪君の夢とプラーイドってアルバムの「プーライドゥ」と歌い回しが違うぅぅとかどうでもいいことにチェックを入れる私。ハイエースからの一連のカタカナの発音も普通(笑)だったけど、♪フェイクファーとかの裏返りがイカス。生で♪欲しいのは君だけ〜×2って聞いたら、メロメロ。
  • AIR GUITAR……希和さんがインド歌謡部分をあの揺れまで再現してて、客席大喜び。兄ちゃんのギターソロ、ネックの付け根の方(何ていうの?)での早弾きはヤバイ。エロイーーーーーー!*3
  • 絶交……兄の歌、音が怪しくなりそうなところを真城さんががっちりサポート。かつてこんなに真城さんが頼もしく思えたことがあっただろうか。(結構あったかも)あの拍ズレの間奏後の途中のギターソロも怪しく…。♪夕暮れる飛行場〜もすっ飛びラララ。兄ちゃん、しっかりー!

「次で最後の曲です」(客席:ええー)「(無視)冬来たりなばという曲です。」ギターチェンジで髪が乱れて(左側がポワンって膨らんだのね)しまい、"直してー!"と念を送るも通じず(そりゃそうか)。

  • 冬来たりなば……郁子ちゃん来て、アンコールで!とかいう勝手な予想は外れましたが、コレはやっぱり郁子ちゃんで聞きたかった…。でも、途中のハミングとかもM☆A☆S☆Hが全部再現してくれてました。♪あ〜〜柊は半拍前から入ってたね。最後の♪カモンカモンカモンベイベーが優しいなー。あー、どうしよう終わっちゃうよ!

と思うまもなく、さらっと「ありがとうございました」って退場…。おーい!アンコールあるにしても、もうちょっとコメントとか無いの(笑)!
アンコールは"羽織袴で拍手"後姿の入ったTシャツを着て、登場。「コレが売ってますんで」「アンコールありがとうございます。もうちょっとだけやります。」沢山やってよぅー。「STEELY DANの曲を」(ヒュー)「でもね、たぶん皆さんがやって欲しいと思ってるPEGとかじゃないんですよ」「PEGなんてどうだっていいんです(フフン)」

  • With A Gun(Steely Dan)……やっぱり洋物のが兄の鼻濁音が活きますよねーと思う。そしてM☆A☆S☆Hと伊藤さんのアコーディオンが大活躍。
  • ムラサキ☆サンセット……おわー!昨日のteeveeのお告げが(違)!!!めっちゃカントリーなアレンジ。兄ちゃんの歌は力が抜けていい感じだった。今日一番良かったんじゃないかな?♪静かに揺れるコスモとか歌詞は順不同(笑)だけどもう、どうでもいいです。最後の♪ウーウィーウーとか兄ちゃんの声の素材の良さったら。
  • 雪んこ……今日は全編田村さん大活躍だったけど、この曲は頭のインスト長めでうっとり。歌はアルバムより声を張った感じだったけど、♪遠くの屋根も〜からはソフトに。コレで終わりだと思うと、もうなんか泣きそうなんですけど。最後の1音の残響が消えるまで待って、みんなで大きな拍手。

最後にもう一度メンバー紹介して、「堀込高樹でした。ありがとうございました。」「またよろしくお願いします(なぜか仁王立ち)!」「まだ時間も早いので、みんな楽しくやってください。」「お休みなさい。夜道に気をつけて。」で、手を振って退場。最後まで兄ちゃんらしいMCだった…。

*1:女性陣は普通にお洒落さんでした!

*2:カバーの曲名はカタギさんBBSからコピペ。Malibu以外分かんなかった…。

*3:お前、エロイ言いたいだけやろという突っ込みは無しの方向で。