裏切らない - どこかで聞いたような

寝過ごして遅刻だけはすまい、と昨日は１時には寝た。で、寝られない！と思っていたけど途中で強制終了って感じで起きたら11時。寝てるじゃん…。まぁ今週は疲れていたのですね。
起きたら旦那が朝までゴソゴソやってた新しいPCがセットアップされていたので、ちょっと巡回した後、1時間ほどかけて、栗の皮を剥き、栗ご飯のタイマーをセット。洗濯しながら出かける準備。着物で行くかなーと思ったりしてたが、雨なので断念。ヤス風の襟付きカットソーにキメた。念入りに化粧をしてたら、タイムリミットぎりぎり。八百屋だけダッシュで買い出し。ぬか床をかき混ぜて、ヨーグルト仕込んで、行ってきます！

ライブ前に元町でキリ友と待ち合わせて、前に真城さんが日記に書いてたパンケーキやさんへ。甘いのとタルトはかなりこってりきたが、アボガドサラダ＋パンケーキのセットは美味しかった。サラダやオムレツでパンケーキ2枚を主食的に食べ、最後の1枚をバターとメープルジュワーにしてデザートとするってのが好みだな。パンケーキはけっこうふわふわした感じで、どっちかっていうとホットケーキっぽいので、ベーコンとかオムレツの方が相性が良いかも。まぁ、栄養バランス的にはアレですが・・・。ブレンドはお代わりも出来るので、かなりゆったりできるのでは。

さて、ライブ会場前でもう一人の友人とも待ち合わせ、会場入り。物販コーナーを見るとTシャツ、今回はかなりシンプル。まぁ、兄弟がきてても違和感がなさそうな感じ。色はグレーと白。アダルトSのグレーをを購入。今回のサイズはキッズLが無く、キッズSではがっしりとした私の肩幅が合いませんのでね。今回は持ち合わせ不足により購入を見送ったストラップも名古屋で買おう。既にテンションが上がりすぎているので、ドリンクはノンアルコールにする。今回はキリンジのツアー初日初体験な事もあり、期待と不安がグルグル。毎回思うが、わしが緊張してどうする！手がジリジリする・・・とりあえずトイレに行って、会場で見かけたキリ友と思いの丈を放ちまくったり。そうこうしているうちに、開演時間。5分程過ぎたところで電子音に乗せてまずはバックのメンバーが登場。打ち込みのリズムに音を乗せていく。そして二人が登場。兄弟の衣装は、兄：赤シャツ(ライトの加減で紺にも見えたが…)にジーパン、ヤス：グレーに白いドットのシャツにジーパン。兄の右手がバックの音をさえぎり、始まったイントロは「自棄っぱち」。どの曲から始めるのかな？と想像しづらかったんだけど、言われてみればこの曲は1曲目にふさわしいね。弾んだイントロに続くヤスの歌声は、(初日は･･･という前評判のもと、私がしていた)予想よりずっと伸びて安定している。なんだ、大丈夫なんじゃんか、初日！と思ったら、兄の｢♪空を見上げ続けりゃ〜｣は暖気不足…。アウトロの音にかぶせてヤスが「今晩は！お久しぶりです！キリンジです」と凄く嬉しそうに挨拶(嬉)。客席は椅子のあるセッティングだったのだが、1曲目から立ち上がる人は数人だった。私は(でかいので)立ったら後ろの人が見えないだろうなぁと微妙に躊躇していたのだが、2曲目の聞きなれないイントロが「ニュータウン」だと分かった瞬間、もうダメ〜と観念した。「ニュータウン」やってくれるのは凄く嬉しいのだけど、もうちょっと後半のエンジンがかかって来たあたりに持ってきてくれたほうが･･･と思ったりも。兄ちゃんの「オォ、ダァリン♪」もっと大きな声で！ちょっとPA何やってんの！(ブライトさん風に)って感じ。しかし、「昼のサ〜イレン〜」の「サ」、「つるべ　お〜としに〜」の「お」とかで急に声量が上がったりするので油断できない。
「風を撃て」のアウトロ、兄ちゃんのギターソロの進行って、あと1小節無いと着陸できないんじゃ？ってところで無理やり終わってる感があるんだよねー。なんと言ったらいいのか。非常に個人的な感覚なのだが。でも、カッティングのギターにはお兄様かっこいい〜と口角が上がったね。
一昨年のツアー、「テクノクラート」を聞いたときには、正直、ヤスが綺麗に歌いすぎている様な気がして、CDのほうが(昔の声&歌い方のほうが)昔の曲は良いのかなぁ、しかし、それだと私はPDMの曲とか2in1の曲にはライブで撃ち抜かれないのかしらと微妙に寂しく思ったのだけど、今回その「綺麗に歌おうとしてる感」が無くて嬉しかった。『DODECAGON』のプロモーションのインタビューで兄が「ヤスの声が太くなった」と言っていて、アルバムを聞いても「そうかな？」と思ったぐらいだったんだけど、ライブで見たら凄く納得。やはり馬の骨ツアーを超えて、技巧に足をとられずに上手く歌うことができるようになっているという印象。「カメレオンガール」はCDでもヤスの声が上ずっているような気がしてあまり思い入れのない1曲だったのが、今回は歌に余裕を感じた(歌詞は飛んでたけど;;)。キワさんのフォローがあったからなのかな？サビの兄のコーラスも良く、この曲ちょっと好きになりました。「雨毛布」はトロンボーンが入り、リズムがシャッフルされ、ヤスの色気が溢れる。兄ちゃんの「慣れっこなはずの行為が」の「が」の鼻に掛かった感じにもｷｭﾝｷｭﾝします。この歌詞、いいよねー。
MCは相変わらず緩い。物販案内なかったしね。

当日は雨が降っていたため、「キリンジのライブは雨率が凄いんですよ。バンドのメンバーが変わったのに、雨ってことは我々のどちらかか、スタッフに雨男が･･･。どうも俺のような気がする。(兄)」
喋りが途絶えて、「水飲んでいい？(兄)」「ツインモータって感じだね(ヤス)」「一人が動いてて、一人が休んでる(兄)」
（松本さんの紹介で）「さっきギター弾いてたでしょ？上手かったでしょ？」と客席を頷かせる兄。
ヤスを紹介するのに「キリンジ･･･えー、ボーカリスト堀込泰行」と弟の名前に詰まった兄。「一瞬自分ちの子供の名前言いそうになりましたよ」「堀込イサオって父の名前言ってやろうかと思いましたよ。」
「久しぶりだと難しいねラジオのようにはいかない(ヤス)」「誰も編集してくれない（兄)」

「スウィートソウル」のイントロ、バスドラの刻みに一瞬「千年紀末ｷﾀｰｰｰｰ!!!」と思ったのは私だけではなかったと思う。イントロで捲き起こったあの客席の「ﾋｭ〜〜〜!!!」はそういうことだよね？この曲も前にライブで聴いたときより、ずっとヤスは苦しそうじゃない。感想でステージバックに点灯した星空のようなライト、こんなんでジーンとするなんて我ながら安いわ！と思ったけど、正直感動した。「ダンボールの宮殿」、松本さんのソロは今までの大山さんのとはまた違って、かなりジャズっぽいというか崩した感じで弾きまくるタイプ？崩し具合は好き嫌いの分かれるところかもしれないが、凄い！上手い！ことは間違いない。

横浜ネタで梅蘭に行ったときの話しを。「店に入ったら、この人(兄を指す)のサインがあって、俺もいつ言われんのかなーって思ったけど、こなかったね」「あれ〜？あれ〜？って」「そこは焼きそばを卵で固めてあるんだけど、解して一本ずつ食べたりしてたのに！もうあの店は行かない」とヤスが中華街の思い出を語ったり、
兄が東神奈川の公衆トイレの構造について語ったり、「横浜だからってみんな横浜から来てるとは限らない。「俺はハマで遊ぶぜ」っていう中大生とかが八王子から来てるかも」(兄)とか段々グダグダになってきたところで、「もうあんま喋んなって感じ？」とヤスがタオルを投げ入れる(笑)→「こっからは怒涛のパーティーチューンを！」で「ルーティーン」に行く。(ﾊﾟｰﾃｨｰﾁｭｰﾝ??)

マイクについたホースをヤスが弄っただけで、「キャー」と客席から声が(含ム私)。そして「YOU & ME」。ヤスの頭蓋骨ｷﾀｰｰｰ!!!!ですよ。やっぱり小松君のドラムはこういう曲と相性が良い。しかし、この曲、セットの途中で入るとヤスが全開にならないのだね。一昨年に比べると微妙に迫力が足りないわ･･･。とか思ってたら、そのまま「Golden Harvest」へ。この曲、アルバムで聞いても物凄く上がるのだけど、ライブでどうなるのか心配、とも正直思っていたのだけど、ヤス凄い！歌いきってる！そして小松君と沖山さんの強力なグルーヴ!!!アウトロから畳み掛けるように４つ打ち(生)でテクノ？と思いきや、ヤスがTALKBOXで絡み、兄のカッティングが妖しく冴える！え？何の曲と思いきや「ロマンティック街道」。テンポ早！兄の「踊り続けよう　夜明けまでずっと」は無かった(残念)。でも、2番、「いつも人目をはばからず」(ドラムのフィルが入って)ここで暗転「キスしてくれたろ？」でバック無しで歌うヤスだけに赤いピンスポ！ｷｬｰｰｰ!!!!!!何？いま一体何が？という客席の衝撃と歓声とその後に続く微妙な笑い･･･。凄いものを見てしまった･･･。その後、一気にアウトロまで疾走。最後のキーボードのメロも兄のギターもヤラシク。個人的にはここがピーク!!!!ヤバイ！死ぬ！と思ったら、ヤスがエレキを掻き鳴らしてそのまま「柳のように」へ。一瞬、オアシスみたい！とか思った。『DODECAGON』の曲はライブではアレンジ変わってくるだろうなぁとは普通に思ったけど、こうくるか！と。
本編最後の「Love is on line」、今回席が11列目と遠かったため、うっかり「ヤスがあたしを見て歌ってるわ!!!」と思ってしまいました。収穫です。

ヤスの「お久しぶりです！」とか「(客席を見て)なんか感無量な感じ」とかそういう言葉で、嬉しく暖かい気持ちになる。そうそう、待ってたよ、と。私もすごく嬉しいよ！と。「今日はたくさんやりますからね！(ヤス)」「良い曲をね！(兄)」と言ってくれるこの喜び｡･ﾟ･(ﾉ∀`)･ﾟ･｡知ってるよ！良い曲ばっかりなの！