外資のフレックス制度を最大限に利用して、5時前に会社を出てAXに向かう。18:20頃、小雨が降る中、一人会場に到着。既に開場済みで整理番号は関係なくなっていたのでさっさと入場、ヤス寄りのほぼセンター8列目ぐらい?に陣取る。隣に立ってる女の子二人、「韓国ツアー高すぎ」「ありえない」などの会話に(すんません、行ってきます)と思いつつ、居たたまれない感じになり、ウォークマン装着、中身は『P.D.M.』。男子率は2,3割?AXは初めて(というかライブハウス自体が初めて)きたけど、ステージ近い!学園祭みたい…。嬉しいけど、何だか私が緊張する。
前座の村瀬拓也のステージが始まる。歌も旨いしメロディーも嫌いじゃない感じなんだけど、歌詞がまっすぐで物足りない・・・。でも、頑張ってねと拍手。
いよいよ本番ですよーと、心拍数が跳ね上がり、場内には『シュラスコ』がかかる。バンドの皆さんが随時登場、あー、兄がー本物だーでかいーでも思ったよりは細い!ジーパン余裕あるじゃんと思ってるうちにヤスがー。みんな楽器装着、ちょっと爪弾いたりして、兄の合図で音が止む。
で、ヤスのギターで『Music!!!!!』が始まる。音デカイ!ベースとドラムのビートでもう心臓痛い。体が勝手に動く。あああ、ヤスの生声だ、本物だ!今日は調子イイ?出だしからちゃんと出てる!ダメだ、二人のギターがカッコ良すぎてもうー。
とすっかり捉まれて、『カメレオンガール』でちょっとクールダウン。ヤスは甘い声が出るようになったなぁ、去年よりずっと安定してるし。兄さんの「うーわーうーわー」のコーラスの口の動き、もの凄いキッチリ「うーわー」と動いててツボ。
で、『水とテクノクラート』!!やるとは事前にネットで見てしまって知ってたんだけど、えー、もうやっちゃうの?と美味しい物は最後に食べる性質の私は思ったけど、ヤスの歌が始まった途端に何か・・・物足りないと思ってしまった自分に気がついた。何で???「遠くでファルセット」のバックの「あーあーあーああああ」のファルセットも無いのね・・・ライブでは無理か、やはり。でも、ハンドクラップ忘れて踊り狂う。ああ、やっぱ名作この首が折れるような転調。
と余韻に浸る暇も無く何だー?!このイントロ????激しくカッコいくギターを掻き鳴らす二人・・・、えー『野良の虹』だったの!!嬉しいこれが生で聞けるなんて・・・この曲マイファーストキリンジなのよねぇと感慨に耽りつつも、「女の子のヒップは」とか「七曲な」とか歌いづらい歌詞にくる度に眉根を寄せるヤス。へへへ。兄さんの「左胸がー」の部分では客席が息を呑んで見守ってる気配、と思いきや途中からヤスのハモリ?え?「苦い汗ぇぇ」から入るんだっけ?しかも何か音外れてる?と思ったら「落ちにくいー」と歌い終わって間奏部分、マシロねぇさんの方を振り向いて「間違えちゃったー」と動くヤスの口を見逃しませんよ!間違えんなよ!兄ちゃん頑張って歌ってるのに!ああああでも可愛いですよ、32にもなるっていうのに!!つうかこの兄弟は間違えるととりあえずマシロさんに「てへっ」と謝るのかよ、まぁ許してもらえそうだけどさ。
ダンボールの宮殿』・・・記憶が無い・・・何故?「はぁーあああー」は覚えてる。又も心臓鷲掴み。
で、MC明けの『休日ダイヤ』。これももうやっちゃうの?だったけどイイよ。あのハモリ・・・。気持ち良過ぎると思ってたら『代官山エレジー』キター。ヤス、松本詞こんなに表情豊かに歌うなんて反則だよ、ちょうラブい&切ない。いやもうすみません、何か脳みそから特殊な分泌物が出そうです。そして、あのブレス。あー、何か出た。お前、会場の女子の魂吸い上げて歌ってやがるな、この吸魂鬼!!!と腑抜けになったところに『エイリアンズ』のスイートヤスコンボ(勝手に命名、ここに『スイートソウル』が入ると最強。防御不可)。この曲、実はCDの上下ともヤスVer.は実は余り好きではないというか、聞いてて落ち着かないのですけど、兄&真城さんが入ったライブVer.はいいなぁ。MCはさんで『鋼鉄の馬』兄の顔しか見てない。「ティッティリ」脳内でPVの小人さんが微妙な演技を繰り広げますよ。此れもやると事前に知ってしまった『茜色したあの空は』。バンジョーがなくてもカッコイイね。ヤスの声がCDと違う(当たり前だけど)!踊り狂う。ああ、「ヒーッハーッ」って掛け声入れたい!
『ブルーゾンビ』のライブVer.はしょっぱなのヤスのギターソロからもうやられる。この曲、CDで聞くよりライブのが断然いい!!つうかヤスカッコイイ!何故そんなに苦悩の表情でギター弾くのか。般若。眉間の皺から男オーラを全開にしていますよ。『冠水橋』のライティングで私が潰れそう。丁寧に歌っているヤスの声の破壊力。あああ、お兄ちゃん凄いよ!こんな曲をヤスに歌わせてくれて有難う。『14時過ぎのカゲロウ』、こっちの曲順もいい。兄ちゃんの「14時過ぎのー」という間奏からの入りにハラハラする。で『嫉妬』、お?シングルをB面A面順番逆にしてやってるのかな?と一瞬考え、次は『YOU AND ME』かと予想するも外れる。しかし、このライティングは良くない!!!目がチカチカする。つうかちょっと具合悪くなってへたり込みそうになる。ポケモン効果?もうちょっと考えてよね!!!とプンスカ。でも、ヤスはエロイし、兄ちゃんのカッティングはかっこいいしでライトが極力目に入らないようにして、「助けて兄ちゃん」とばかりに兄を凝視することでやり過ごす。おわー、『P.D.M.』かよ!!!あのフルートのパートを声で・・・。鳥肌。気持ちいいはずなのにさっきのライティングの影響が残り、頭が痛くなってくる。あああ、もったいないよ。助けて兄ちゃん。『クレイジーサマー』とMCでクールダウンして『イカロスの末裔』。もう、イントロだけでハッピーに。何でこんなにウキウキになっちゃうんだろ、「甘いアルトのキャプテン」はヤス、お前だ!と心の中で叫ぶ。つうか、リンゴが早々に腐ってますよ、ヤス(ニヤニヤ)。『風を撃て』で胸を掻き毟られ『ムラサキ☆サンセット』のギターソロで又もお兄ちゃんにメロメロ。で、本編最後の『僕の心のありったけ』泣きそうです。いい声だ。メロディーに言葉をそっと置くような歌いだしから、それこそ全開で放ってるサビまで、そしてコーラスワークも。「財布の底には」を聞く頃には胸が詰まって息が出来ない。ああ、もうライブが終わりに近づいてる!この時間が終わっちゃう!惜しみない拍手で、アンコール。『口実』から始まるアンコール。やっと兄さんの歌が。『グッデイ・グッバイ』で又も踊らされて、「地下鉄ーは」でまたハラハラして。『YOU AND ME』で気持ち良さそうなヤス、なんてカッコイイの。Talk Boxでハッスル(Byヤス)するギターと切れ目なしに繋がる歌声。ああ、ごめんなさい、この曲を初めて聞いたときにこういうのはオリジナル・ラブがやればいいんじゃないの?と思った自分を反省する。この曲がきっとラストなんだ、だってヤスがシャウトも加減してないもん、のど全開じゃないか!と思ったらいつまでもアウトロやってて欲しかったけどやっぱり終わりは来る訳で。「今日は楽しかった、時間が短く感じた」というヤスに「私もー」と叫び返したい気持ち。客電がついた後の場内の溜息。何も考えられない。でも、もう1回ある、と自分に言い聞かせる。Zeppまで2週間。